2月の中旬、晩酌のツマミに食べた茹でブロッコリーの美味しさに感動しました。ブロッコリーってこんなに美味かったか!と。
調べてみたらブロッコリーは今が旬だとわかりました。旬とはここまで美味いものか・・・ひらめいた!春すき焼き(春野菜のすき焼き)を作ろう!
今まであまり『野菜の旬』というものを気にしてもいなかったのですが、「春が旬の野菜って何だろう?」と調べてみると結構ありますね。
いわゆる「葉もの」というのが多いし、とにかく綺麗な緑色の野菜が多い。いいですねー!しかも栄養も豊富です!
春すき焼き、これはっきり言って、下処理が超大事です!
各野菜に含まれている栄養と合わせて、さっそく春すき焼き(春野菜のすき焼き)レシピいきます!!
1、ふきのとう
ふきのとう
八百屋に行って、さっそく「春野菜の美味しいやつください」と店主に頼みました。オススメされたものは一通り買ってきましたよ。
まずは、ふきのとう!
□旬は2月〜3月
□カロテン、ビタミンB1、B2を多く含む。カルシウム、鉄も多い
・外側の皮を1枚剥がして、茶色に変色している箇所を取り除きます
・アクが強いので、沸騰したお湯に塩を入れて、その中で1分間の下茹でをします。そのあと冷水に30分間入れておきます。
ブロッコリー
そして今回の本命、ブロッコリー!
□旬は11月〜3月
□β―カロテン、ビタミンC、葉酸が豊富
・茎を落として、食べやすい大きさにカットします
・カットした茎も、1番下の箇所を落として周りを取り除けば美味しく食べられます!
・下茹でする必要はありません
スナップエンドウ
春感が出まくっているスナップエンドウ!
□旬は3月〜6月
□β―カロテン、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンEが豊富
・筋取りだけしておきます。豆袋の先端部分から筋を取り始め、ヘタの部分をパキッとやって折り返していくとキレイに取れます
・下茹でする必要はありません
新じゃが
ホクホク部門の王者、新じゃが!
□旬は3月〜6月
□ビタミンC,カリウム、食物繊維が豊富
・まず皮をむきます。このときは必ず芽を取る!ジャガイモの芽にはソラニンという有害物質が含まれてます!
・食べやすい大きさにカットします。
・アクを抜くために、沸騰したお湯に3分ほど下茹でしておきます。(アク抜きしておかないと、あとで鍋の中でアクが出てしまいます!)
菜の花
ザ・春!菜の花!
□旬は2月〜3月
□ビタミンC,カリウム、食物繊維が豊富
・菜の花の下処理は簡単です。軸のかたい部分をカットします。以上。
セリ
こういう見た目の野菜、好きです。セリ!
□旬は12月〜3月
□カロテン、ビタミンCが豊富
・二基を切り落として、食べやすい大きさにカットする
・セリはとても火が通りやすいので、すき焼き鍋に入れるのは1番最後になります!
花ワサビ
ぜんぜん馴染みのない野菜ですが、八百屋のオヤジが激推ししてきたので、花ワサビも!
□旬は2月〜3月
□βカロチン、ビタミンB2、ビタミンC
□わさびは春になると可憐な白い花を咲かせます。花わさびとは、わさびが花を咲かせる蕾の状態の若い花茎を収穫したものであり、昔から春を告げる食材との1つとして人気があります。そのため、花わさびは2月から3月に収穫され、食べられるのは遅くても4月頃までと期間限定となっています。(引用 料理のギモン -たべものニュース- さん)
・花ワサビも、下処理は超簡単!根元を切り落として、食べやすい大きさにカット!これ。
※ 先に書いてしまいますが、この花ワサビ、すき焼きにはぜんぜん合いませんでした。八百屋のあのオヤジめ!
ホワイトアスパラガス
僕は個人的にアスパラ大好きです。今回は変化球的にホワイトアスパラで!他の野菜がほとんど緑色だし。
□旬は4月〜6月
□アスパラギン酸、ルチン
□グリーンとホワイトの違いは、栽培方法の違いです。ホワイトは芽が出る春先に土を目に盛って日光が当たらないように栽培します。もともとの品種は同じです。
・アスパラの根元側は皮が固いので、根元を追って、皮を数センチだけ剥ぎます
レディー大根
今回の赤色担当。そして名前もいい感じ。レディー大根!!大根レディーではない。
□旬は11月〜2月
□ビタミンC
□マイナーな野菜だったけど、最近はスーパーでもよく見かけるはず。八百屋のおやじ曰く。
・これはもう、食べやすい大きさにカット。以上。
こごみ
山菜なのか!?こごみ!
□旬は35月〜月
□不溶性食物繊維、βカトテン、ビタミンK、ビタミンC
□いわゆる山菜。アクも出ないし、味にクセもない。
・先位ぽの葉が巻いている箇所に、ゴミが入っていたり虫がいる可能性があるので、ボウルの水のなかでしっかりと揉み洗いしたほうが良いです。
実食レポ
ひととおり野菜の仕込みが終わったら、鍋(今回は底が深いフライパンを使用)に盛り付けます。セリだけはまだ入れないでおきます。
な、なんてみどり!下に敷いた布の赤色と相まって、緑色が映えまくっているではないか!!
この圧倒的みどりが、つまり春ということなのでしょう。もう生野菜を盛り付けただけで、匂いがすごいです。そう、これは春の香りさ!
ふわっとした緑の匂い。優しさMAX!攻撃性は皆無で、全てを優しさで包み込むような香りです。実践してみて良かった!この匂いを体感できただけでも満足してしまいそうです。
ここに黄金比すき焼きの割り下を注ぎ込んで火にかけます。
ひと煮立ちしたら、セリを入れて、実食!!!
まずは、各野菜の感想から。
ふきのとう:
ニガい。が、癖になる味。煮込むと味が染みていくのがわかりました。天ぷらで食べる方が普通に美味しい。天ぷらにしてからすき焼きに入れたら美味しかったと思う。甘辛な天丼も美味しいし。
ブロッコリー:
悪くない。が、そこまですき焼きに合うとも言いにくい普通に茹でて塩胡椒もしくはマヨネーズで食べたほうが美味しい。
スナップエンドウ:
鍋として味が染み込むかどうかは疑問だけど、美味しいのは確か。サクサクして食感も良い。
新じゃが:
すき焼き×じゃがいもは美味しくて当然。ホクホクした食感も、味も最高!
菜の花:
ほとんど期待していなかったが、かなり美味しかった。そもそも甘辛な味付けと合うのだと思う。
セリ:
春菊と似ているが、違う。春菊とは異なる美味しさ。可能性を感じる!
花ワサビ:
前述の通り、すき焼きにはぜんぜん合わなかった。。お浸しにしたら絶対に美味しい。
ホワイトアスパラ:
煮込むととても柔らかくなり、味もばっちり。独特の風味を楽しめて良い感じ。
レディー大根:
間違いない!やはり大根とすき焼きは相性がとても良い。そもそもこの大根、とても美味しい。生でサラダにしても最高でした。
こごみ:
ふきのとうと同じパターン。やはり天ぷらで食べるのが1番美味しい。
まとめ
セリや大根など、すき焼きによく合う春野菜を見るけることができて良かった。
その反面、はっきりと「すき焼きには合わない」と分かるものもあった。
その両方が体験できたのは大きな収穫でした。春野菜だけに!?
そして同時に感じたのは、いわゆる一般的なすき焼きの野菜(白菜・春菊・ネギなど)の完成度の高さ!
あぁ、そういうことなんだな・・・と。
きっといろんな人がいろいろ試していった結果、すき焼きのデフォルトが完成されているんだなぁと実感しました。
さらに、肉っすね!
やはり肉がないと、食後感としても「あーすき焼き食べたぁ!」ってならない。
ということで、
途中からは肉を入れて食べました。
春野菜の魅力も感じつつ、すき焼きは「肉ありき」なのだとはっきりと体感しました。
「肉があって、それからお野菜があるから良いのだ」という事実が浮き彫りになる実践でした。